福島原発から20キロの地点で採取されたアイナメからセシウムが過去最大濃度の3.8万ベクレルが検出されました。
一般食品のセシウム基準値(同100ベクレル)の380倍。1キロ食べた場合の内部被ばく線量は約0.6ミリシーベルトと推定されます。
これまでは18800ベクレルの18.8倍が最高値。
アイナメから高濃度セシウムが検出された背景
今月1日に南相馬市原町区の太田川の沖合1キロで採取したアイナメ2匹分の検体から食品の基準の258倍の1キログラム当たり2万5800ベクレルが検出されました。
高い値が出たことから、1匹ずつ詳しく調べたところ、1匹からは基準の380倍の3万8000ベクレル、もう一方から基準の93倍の9300ベクレルが検出されました。
東京電力が同じ海域で行った調査で検出された放射性セシウムの値は、これまで国の基準の18.8倍が最大でした。
調査結果からホットスポットと呼ばれる線量が高い範囲の餌を食べたためと予想されています。
出荷制限はすでにかかっており、市場には出まわっておりません。
現在福島県沖では試験的に「ミズダコ」と「ヤナギダコ」、それにツブ貝の一種の「シライトマキバイ」の漁がおこなわれていますが、これらは調査により放射性物質がほぼ検出されていないという結果に基づき漁がおこなわれております。
福島県沖の海域では調査が引き続きおこなわれるようです。