放射性物質 セシウム137とは

セシウム137が検出されたというニュースが流れてますが、セシウムという放射性物質はどのような特徴や危険性があるのかについて詳細を記載します。
現在福島原発から出てきている放射性物質は主にヨウ素とセシウムです。
ヨウ素についてはこちら→放射性ヨウ素131による内部被曝について

セシウム137とは?

放射性物質セシウム137はヨウ素と共に揮発性が高く、飛散しやすい特徴があります。
半減期は30年と長く、主に土壌汚染、海洋汚染の原因になります。
チェルノブイリ原発事故でも土壌汚染の主な要因になりました。

崩壊後、バリウムになることでも有名です。

※セシウム134という半減期が2年の放射性物質もあります。

※現在福島原発では原子炉の修復が行われていますが、修復不可能との声もあるほど損傷しています。
注入した冷却水が放射性物質を含んだまま漏れ続けてきています。
このまま続くと揮発性の低い物質は飛散しにくいですが、セシウムやヨウ素などは揮発性が高いので今後も少しづつ飛散し続けることが予想されます。

セシウムによる被曝時の危険性

セシウム137は水溶性であるため体内に入ると血液の流れに乗って体中に分配され、内部被曝を起こします。
主に筋組織に滞在し、体内に入ると70日程度の半減期になります。

土壌汚染、海洋汚染の主な原因になるセシウムですが、少量では健康に被害がないとされておりますが、植物が取り込んだり、食物連鎖による生物濃縮により高濃度に蓄積することがあります。
その生物濃縮された魚類等による内部被曝等の危険性があります。

また、土壌汚染は1年で1センチづつ沈んでいくと言われています。
除染するには掘り起こさないといけないため除染は実質不可能ですので、土壌汚染がひどい地域ではこれからしばらくはセシウムが含まれている土の上で生活しなければいけないことになります。
学校のグラウンドでセシウムが検出されたところがありましたが、もしそこで生徒が転んで怪我をすると傷口から内部被曝をする可能性があったり、地中に沈んだセシウムを植物が吸収したりと土壌汚染は今後の課題になりそうです。

2 thoughts on “放射性物質 セシウム137とは

  1. おはようございます!
    数日前にこちらのブログを見つけて、少しずつ読んでいます。
    わからない事だらけでしたが、とても参考になりますm(__)m

    少し質問させてくださいm(__)m

    私は東京の立川市に住んでおりますが、新宿区人形町での今日8時台の環境放射線測定値は、最大値0.0795マイクログレイ/hになっています。

    我が家から比較的近い、国分寺市と日野市で個人の方が測定されているガイガーカウンタの数値は国分寺市がMAX35cpm、日野市がMAX30cpmになっています。

    cpm値に0.00833を掛けるとマイクロシーベルト/hにする事が出来るので日野市の35cpmは0.2915マイクロシーベルト/hになり、新宿より数値が高い事になると思うのですが、この0.2915マイクロシーベルト/hに1日いると、6.996マイクロシーベルト、更に1年いると2553.54マイクロシーベルト/yになり、これをミリシーベルト/yにすると2.553ミリシーベルトになり、1年間の許容線量の1ミリシーベルトを超えてしまいますよね・・・
    年間許容線量1ミリシーベルトに抑えるには単純計算で0.114マイクロシーベルト/hでないとダメですよね・・・
    計算間違ってますでしょうか?
    合ってると仮定して、0.114マイクロシーベルト/h以外の所は危険と言う事になりますでしょうか?

    福島原発は終息の目処が立っておらず、このまま放射線は出続けるでしょう・・・
    爆発の危険性もあります。
    小さな子供がおりますのでとても心配です。
    原発事故以来、子供が大好きな外遊びもほとんどさせていません。
    神経質になり過ぎでしょうか?
    主人の仕事上、避難する事は難しいです・・・

    それからお水ですが一度都内の浄水場で基準値を上回る数値が出て、乳幼児の摂取を控えるよう報道されました。
    乳幼児100ベクレル、大人300ベクレルまでが許容量になってますが、これは原発事故後に緩和され、訂正された数値ですよね。
    まぁ、これはいいとして、一度でも数値を超えた水道水は飲用しない方がいいでしょうか?
    水中から全く放射性物質が消えるとは思えませんし、水道管の中にも放射性物質が残ってるのかなと・・・
    都内の水道水中の放射能調査結果ではヨウ素は検出されていますが、半減期の長いセシウムは9日と10日は検出されていません。

    また都内における大気浮遊塵中核反応生成物はここ最近検出されていませんが、原発から放射能が出続けているのに、上記水道水中の数値も含め、検出されないのは何故でしょうか?
    降下物(塵や雨)の放射能調査結果では検出されています。

    活性炭や逆浸透膜の浄水器や空気清浄機はある程度有効なようですが、フィルターに放射性物質が溜まり、放射線を出し続けるようなので使っていませんが、使わないより使った方がいいのでしょうか?

    原発事故以降、数値をチェックするようになり、疑問だった事をすべて書いてしまったので、長くなった上にまとまりのない文章で申し訳ございません。

    お時間のある時にコメントいただけると嬉しいです。

  2. >マコさんへ
    被爆量は蓄積されますので、計算式で合っております。
    ただ、被曝しながらも自然治癒も同時に行いますので、一概にどの程度被害が出るのかは出しにくい部分はありますが少ない被曝でもガンになってしまっている症例もあります。
    規定値は緩和され続けてきている傾向になるのも確かですし、水道水の放射能物質が0になったわけではないのも確かです。
    セシウムについては東京都の水道水から微量ですが何度か検出されておりますので検査をしていないわけではないので発表されていないときは含まれていないと考えていいと思います。
    プルトニウムに関しては東電が機器を持っていなかったことからはじめは分析さえされていなかったのですが、セシウムに関してはそのような心配はないと思います。
    また活性炭などはフィルターにたまりますが、内部に取り込むのを防いでくれるので、使用しないよりは使用したほうがいいと思います。
    神経質になる気持ちはすごくよくわかりますし、それが間違っているとはまったく思いません。
    ただ、東京都はまだそこまで汚染が広がっていないと思いますので、簡易的な除染処理をきちんとすればある程度の外出や遊び等は全然大丈夫な範囲だと思われます。

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