福島原発 再臨界の可能性

福島第一原発で再臨界した可能性があると、IAEA原子力安全局から発表され、話題になっていますが、再臨界とは何なのか?また再臨界の危険性について。

国際原子力機関(IAEA)は30日の記者会見で、東京電力福島第1原子力発電について、「再臨界」の可能性もあるとみて、分析作業を進めていることを明らかにした。

再臨界とは?

まず、臨界とは原子炉で、核反応が一定の割合で継続している状態で、臨界すると大量の放射能を放出し発熱する。
再臨界とは、臨界が止まっている状態から再度臨界状態になることを指します。

現在制御棒を挿入し、核反応は止まっていますが、燃料が溶け出し、一部分に集中して集まると、再臨界すると言われております。
それが今回IAEA原子力安全局からその可能性があるとのニュースがありました。

再臨界すると中性子線が検出されるのですが、16日の時点ですでに検出されていました。
政府の本日の会見では「その可能性は否定できないが、現時点では確認されていない」とコメントがありました。

再臨界を防ぐためにホウ酸

核反応を防ぐためにホウ酸が有効です。
福島原発事故で海水にホウ酸を混ぜて注入していたのは、再臨界を予防するためでした。

再臨界の危険性

まず、もし現段階で再臨界が起こるとすれば、燃料の大部分が損傷し、溶け出して一箇所に集まることで核反応が起きるということになります。
一箇所に集まり発熱するということは、メルトダウン(炉心溶融)の危険性も高まり、最悪の場合は燃料がまるまる外部へ出てきてしまう可能性があるということになります。

放射能が大量に放出される臨界状態の燃料が外部に出てくると 、処理が大変難しく、仮に冷やすために水をかけると、水が一気に水蒸気となり水蒸気爆発が起きる危険も含んでいます。
再臨界が起きると核爆発が起きると噂されていますが、原発では核爆発が起こるほどの濃度ではないためよほどのことがないと核爆発は起きないと思われますが、この水蒸気爆発で大量に飛散する可能性があることは確かです。

現段階では真水を注入できており、冷却ができている状態ですが、まだ炉心温度が上昇し続けており不安定な状態が続いております。
一部ではこの温度上昇がすでに再臨界による熱エネルギーだとの予測もあります。
安定して冷却できるようになるまでは、まだまだ安心できないのかもしれません。

参考記事→福島第一原発、局所的に再臨界の可能性も

3 thoughts on “福島原発 再臨界の可能性

  1. 先日はコメントをありがとうございました。とても心強いコメントで励まされました。こんな状況の中ですが、義妹は無事に出産を終え、これから未来のあるこどもたちのために大人ができることを考え直さなければと改めて思っています。
    本日、事態終息が年単位という東電のコメントを聞き、覚悟はしていましたがやはり驚きは隠せません。こちらのサイトでもありました「最終的には石棺を」とのコメントを読み、なぜ今回の事故にも適応しないのかずっと疑問に思っていました。(そして私が調べた範囲での専門家のほとんどが「石棺」については触れていないようです。)
    そんな折、先ほどASAHI.COMで「事態の収束と廃炉については、燃料棒の冷却にどれだけ時間がかかるか見通しが立たないとした上で、代谷委員は「まだ現在進行中。通常の原子炉の廃炉と全く違う。」という記事を見ました。「通常の原子炉廃炉と違う」というのはどういう意味なのでしょうか。ご教授下さい。

  2. 初めまして。こちらを見つけてから、毎日拝見しております。

    分かりやすく迅速な記事の掲載、本当に感謝しています。

    私は東京に住む妊婦です。
    原発の事故以来、一旦は旅行を兼ねて避難しておましたが、
    少し事態が落ち着いたように見え、戻ってきました。
    これからについての算段を考えているところです。

    そこで社長様にお伺いしたいのですが、
    土壌汚染、海水汚染はどの程度の期間続き、
    どの程度深刻になると思われますか?
    日々状況が変わることは承知しております。
    今日も海水への放射線漏れがほぼ確定的になったとのこと、
    プルトニウムなどが流出している可能性も、低くはないようですし…。

    「直ちに健康被害はない」は、散々聞きましたが、
    これから出産し、乳児を育てていくことを考えた時に、
    東京の空気・水・食料が(生鮮食品に関しては、東北・関東の物が食卓の多くを占めていると思いますので)安全性を保てるのか、とても疑問なのです。

    水道水の摂取制限についても、WHOの基準を3倍以上に緩和し、緊急の措置とはいえ、そのことをはっきり公表しないやり方を見ると、この先も農家の救済ありきで、黙って食物の摂取基準を緩和することも十分あるのではと思ってしまうのです。
    大人にとっては許容範囲でも、胎児・乳児が長年摂取し続けた場合、大丈夫なのかと考えてしまいます。
    安全が疑わしい状況であれば、引越しもやむを得ないと考えております。

    楽観的な情報も、悲観的な情報も、どちらも排除せず、
    できるだけ悪い事態も想定して準備したい、何事もなければそれでいい。
    そう思っています。

    社長様の私見でも構いませんので、今の時点で考えられる長期的な土壌汚染、海水汚染についてのご意見をお伺いできるでしょうか?

    よろしくお願い申し上げます。

  3. >SAADAT京子さんへ
    出産おめでとうございます。無事出産されたとのことで嬉しく思います。
    石棺については、海外メディアが一部報道、その他は危機感をもったコメンテーターの方々が口にしておりました。
    日本のメディア、特に安全だとおっしゃっている方々は石棺という言葉がでないのは石棺というのは、解決策としては最終手段になるのでなかなかテレビではそこまで踏みきれて回答できていない感じがします。
    普通の廃炉と違うのは、現在原子炉内部の水漏れ等で、放射能汚染された水が漏れたり、冷却がきちんとできていない状態でありますので、廃炉にしたくても安全な状態になるまで廃炉にできない状態であるため、普通の廃炉と違うとおっしゃられたのだと思います。
    最近になってやっと政府から廃炉や石棺という言葉が出てきました。おそらく政府はもっと早い段階でそうしかないと考えていたと思いますが、やはり発表するまでには時間がかかるものですね。

    >ネコさんへ
    土壌汚染、海洋汚染はまだ放射能が漏れ続けているため、正確には判断できませんが、海洋汚染については現時点で3年以上、土壌汚染についてはそれ以上かかると言われています。
    というのは汚染の中心の放射能物質であるセシウムは放射能を出す強さがやっと半分になるまで30年かかると言われています。
    ですので、完全に綺麗な土に戻るには世代を超えて膨大な時間が必要になります。
    土壌汚染も海洋汚染もですが、自然の植物や生物に何かしらの形で取り組まれます、食物連鎖の中で放射能物質はおのずと人間が口にする食材になります。
    周辺の食材は放射能汚染検査をされて出荷されると思いますが、現在政府は魚介類に対しては検査する必要が現時点ではないと言っているので、完全に安全かというとそうではないかもしれません。
    ただ、東京にお住まいとのことで、そこまで近い範囲ではありませんので、土壌汚染も現時点ではほとんど進んでいないので、これ以上汚染がひどくなるような事態になると少し安全とは言えなくなるかもしれませんが、今後汚染がひどくならずに解決すれば、問題なく暮らせると思います。
    妊婦さんとのことで、お体にはお気をつけてくださいね。

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