福島原発】チェルノブイリ原発よりも危険な放射性物質プルトニウム飛散

福島原発3号機の燃料はチェルノブイリ原発の燃料よりも猛毒な放射能物質であるプルトニウムが使用されています。

現在、消防庁などが決死の覚悟で放水を行い、燃料プールに水が貯まり放射能量は少し低下してきました。
ですが、3号機の圧力上昇により、これから圧力を低下させるために、ベント(弁を一時的に開けて圧力を低下させること)を行うようです。

※追記:たった今入った情報ですが、圧力を下げる作業を予定していた東電は「現在の3号機は直ちに放出が必要な状態ではない」と判断し、当面の間、放出は行わないことになったようです。今後圧力がさらに上昇するとベントするようです。

もしベントを行うと燃料であるプルトニウムが蒸気に混じり放出されることになります。
最大でこれまでの100倍もの放射能物質が出てくるとのことです。

実際にどの程度のプルトニウムが放出され、どの程度の放射能被曝の恐れがあるのかは判断できない状況ですが、風下の方はご注意ください。

福島原発周辺の風向きはこちらで確認できます。

政府はプルトニウムに関する説明をまったくしておらず、このような事態になっていることには疑問を感じます。
また、今後も圧力上昇し続けた場合、ベント作業をし続けると予想されますので、今後の放射能量にはご注意ください。

また、文部科学省による福島原発周辺の住民へ向けた健康に関するお問い合わせ窓口「健康相談ホットライン」が設置されましたので、福島原子力発電所の周辺地域にお住まいで、ご自身の健康についてのご心配のある方はご相談ください。

8 thoughts on “福島原発】チェルノブイリ原発よりも危険な放射性物質プルトニウム飛散

  1. 初めまして
    5日程前からチェルノブイリ検索より拝見させて頂いております。
    本当に意味のある文章をありがとうございます。
    広瀬 隆さんのお話、削除される前に見る事が出来ました。

    政府、東電の的外れの説明より、比較にならない位、広瀬さんのお話は的を射てると思いました。
    日本も原発を止めたドイツを見習って欲しいと祈るばかりです。

  2. 福島関連の情報、非常に的確で
    私とほぼ同一の見解なのでびっくりです。

    そこで、最終的にどのように処理すべきなのか、
    いつかお聞かせいただければ幸いです。

    小生の意見ですが、
    現状対策を行っている水蒸気爆発等、
    放射性物質をばらまかない環境を作り、
    「チェルノブイリと同様に石棺」しか無いかと思います。

    また、不用なコンタクトは取りませんが、
    貴殿の思想に共感するものがあり、
    近くコンタクトしたいと思っています。
    2009/1から変更ありますか?

  3. 副島隆彦さんのブログで、
    原発8キロ手前まで行って確認してきたそうです。
    日本は危機を脱したと記載されています。
    副島さんの最新ブログ情報を確認していないようでしたらと報告しました。
    http://www.snsi.jp/tops/kouhou

  4. 大変わかりやすいまとめ説明をありがとうございます。今後も続けてアップいただけると本当にありがたいです。

  5. 誤解されているようですが
    ウラン燃料だけで発電しても炉内でプルトニウムが生まれます。
    というか原子炉はプルトニウム製造装置みたいなもんです。
    (核兵器を作れるほどの純度はありませんが。)
    ですので、MOX燃料なんか使っていないチェルノブイリ発電所の事故でも大量のプルトニウムが大気中に放出されています。

  6. >小林さんへ
    ありがとうございます。
    広瀬さんのお話は私自身もすごく深く感じました。
    危機感をもつことの大切さを説いてくださったと思います。

    >ayukatPさんへ
    コメントありがとうございます。
    燃料が漏れ出していると予想される現状では私も最終的にチェルノブイリと同様に石棺にしなければならないと思っており、おそらくその方法しかないのではないかと予想しております。
    コンタクトを考えてくださりありがとうございます。
    2009/1のにあるメールアドレスを現在も使用しております。

    >鈴木さんへ
    資料のご連絡ありがとうございます。
    拝見させていただきました。
    現在原発の事態は日を追うごとに変化をしており、一時的に放射能量が上昇したり、低下したりと今後も如何様に変化するのか、完全に解決するまでは安心はできない事態です。
    21日の時点で国際原子力機関(IAEA)から20kmの原発から地点でも毎時161マイクロシーベルトの放射線量を測定したと発表があったり、発生した白煙や黒い煙がどのようにして発生したのかさえ把握できない現状ではまだまだ油断できない状況でありことは確かと思っております。

    >バミさんへ
    ありがとうございます。
    今後も可能なかぎり更新し続けたいと思っております。

    >Dさんへ
    はい。ウランから生成されるプルトニウムについては把握しております。
    ですが、ウランから生まれるプルトニウムは全体の1%にも満たない量です。
    今回の3号機の使用済み燃料プールではMOX燃料が6500本もの量になるとのことで、ウランから生まれるプルトニウムとは比較できないほどの量になっております。

  7. 見解を教えていただきありがとうございます。
    とても参考になりました。

    MOX燃料が溶け出すことで
    プルトニウムの大量拡散がありえるということですね。
    可能性が低くても、もし危機が起こったときのことを考えて
    出来るだけのことをするというのはとても大切だと思います。
    でも、風評被害もとても深刻だと思うので、
    大事にならなかったときは、今度は安心の発信源になってくださることまで期待しております。

    そこで、気になる点が出てきまして
    大変知識の浅いことを露呈してしまうのですが質問させてください。

    プルトニウム漏洩は、
    観測することは難しいのでしょうか?

    今、東京電力だけではなく
    原子力安全委員会、IAEA、米軍等も独自に観測を行っていると思います。

    その全てが情報を秘匿するとは少し考え難いので
    仮にプルトニウム漏洩を観測することが簡単であれば
    それを東京電力以外の何らかの誰かが伝えてくれることを期待することが出来ます。

    プルトニウムはやはり重いので、原子炉のすぐ近くの状況を調べなければ漏洩があるかはわからないものなのでしょうか?
    それとも、海に流れ出た水や十キロ圏内の空気を調べることでわかるものなのでしょうか?

    少し自力で調べてみたのですがよくわからないもので
    宜しければご教授くださると嬉しいです。

  8. >ぽこぽこさんへ
    プルトニウムに関しては分析が難しいのではなく政府は検査自体をしていないようです。
    政府の見解では土壌や空気中のダストに関しては分析したいと思っているとのことです。
    記者からも最近プルトニウムに関しての質問等が増えてきているということはそこに関心が集まりだしたことということですので、今後分析されていくとは思います。
    安心の発信源についてですが、ぜひそのような情報も発信できればと思っております。
    ありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です