チェルノブイリ原発

チェルノブイリ原発について、今回で3回目の更新になります。
今回は世界最大の原発事故であるチェルノブイリ原発は、どのような事故で、実際どのような被害があったのか、またどのような事後処理がされたのかについて、福島原発の今後の予想される事後処理とともにご紹介します。

過去の記事はこちら
チェルノブイリ原発の被害範囲について
チェルノブイリ原発事故以上になる可能性

チェルノブイリ原発で実際にあった被害について

放射能汚染されると多くの被害がありますが、実際にはどのような被害があったのでしょうか。

チェルノブイリ原発事故で一番多く被害があったのは、
子供の甲状腺ガン」です。

放射能物質の放射性ヨウ素は子供の甲状腺に集まり小児甲状腺癌(ガン)になりやすくします。
チェルノブイリ原発事故では、約4年後から甲状腺ガン患者が増加し、約10倍の患者数になりました。

甲状腺ガン以外に予想される白血病等の増加も懸念されましたが、白血病は被曝から発病まで平均12年、固形ガンについては平均20~25年以上かかるようで、実際どの程度増加したのかは詳しく判明していないようです。

また、チェルノブイリ原発で猛威をふるったのは、土壌汚染や食物汚染です。
特に汚染地域の牛乳を摂取していた子供が内部被曝し、ガンになったと言われています。

また、放射性物質ストロンチウム-90とセシウム-137などは半減期(放射線が半分になる時期)が30年と長いので、今でも土壌汚染し続けています。

チェルノブイリ原発の事後処理

爆発を起こしたチェルノブイリ原発は、その後どのように処理されたのでしょうか。

まず、30km以内の住民すべてが移住させられました。

そしてチェルノブイリ原発は、これ以上放射能物質を飛散させないために
石棺と呼ばれるコンクリートの壁で覆うという処置でした。

そのためには多くの作業員が動員されましたが、事故後のチェルノブイリ原発は放射能物質が散乱しているので、放射能が強く、容易には近づくことができませんでしたが。
チェルノブイリ原発の現場作業員は「安全」と教えられて作業した人々がほとんどで、あまり危険性が伝えられておらず、これら労働者は推定平均線量165ミリシーベルトを受けたとされています。

福島原発でも作業員に被爆者3名が出ました、その方々の被曝線量は170ミリシーベルトと発表がありました。

チェルノブイリ原発に学ぶ現時点での福島原発の事後処理の予想

福島原発は消防隊の放水活動により、初めて悪化の進行を食い止めれた状態にあります。

放水がうまく行き、実際に原発内部での作業が始まりましたが、線量の高い部分があり、2号機では1シーベルト/hを超えるところもあると発表されました。

さらに炉心等の損傷が激しく、ここまでの事態になると再度原発を起動させることは不可能なので
廃炉にすると思われます。
廃炉にするとしても、燃料等は冷やし続けなくてはいけません。
冷却を安定させることに成功した後は、これ以上放射能物質が漏れないように修復しないといけないですが、修復するには線量の高い部分に近づき作業しないといけないのに、近づけないので内部修復ができない可能性が高いです。

以上のことから、チェルノブイリ原発と同じように石棺しかなくなると予想されます。
仮にチェルノブイリ原発と同じように石棺すると決定したとしても、石棺までに冷却等の作業がありますので、完全な解決までは長期化することが予想されます。

4 thoughts on “チェルノブイリ原発

  1. いつも情報をありがとうございます。

    幼児についての質問ですが、放射性物質が検出された福島県の牛乳以外の牛乳は飲用していても問題ないのでしょうか?小さい子を持つ親としては、とても神経質になってしまいます。家でもそうですが、当然、保育園や学校でも飲んでいて、さらに家でも飲んでいるというのは危険でしょうか?ご教授いただけると助かります。

  2. いつもブログを参考にさせていただいています。
    私は栃木県宇都宮市(原発から約140キロ)に自宅がありますが、
    今回の事故を受けて1歳の子供を連れ2週間前から九州の私の実家に
    避難しています。
    私は兼業主婦でフルタイムの仕事をもっており、現在も職場の方々
    はいつも通り仕事をされていらっしゃいます。
    私の個人的な判断で仕事を長期休んでしまっていて、職場には大変
    申し訳ないと思いつつ、子供のことを考えるといてもたってもいら
    れずそそくさと避難してきました。
    仕事もあるのでできるだけ早くに自宅に戻りたいという気持ちはあ
    りますが、原発の事態が収束し、子供を安心して連れて帰られるよ
    うになるまでにどれぐらいかかるのだろうと思うと、途方に暮れる
    気持ちになります。
    (ちなみに主人だけは自宅に戻って出勤しています。)

    個人的見解で全く構いませんが、『完全な解決までは長期化する』
    というのは、やはり月単位レベルでしょうか?
    このままでは1~2カ月で収束するのは難しいでしょうか?
    それともまだ『最悪な事態』へと発展する可能性は高いですか?

    どうぞよろしくお願いいたします。

  3. いつも読ませていただいております。1歳の子供がいるので原発は本当に心配です。放射能や、子供の健康、子供の未来環境。今の状況がさらに続くと環境汚染や日本経済、日本の農業はどうなっていくのでしょうか。よければ回答お願いします。

  4. >みなみさんへ
    現在様々な食物で放射能汚染検査がされていまして、もしも仮に福島県以外の牛乳で基準値を超えた放射能汚染が検出された場合は、発表され、出荷規制されますので、市場に出回ることはまずないかと思いますが、検査前に出荷されてしまった食品があるかもしれないので、原発周辺地域で出荷された基準値を超えたと発表された食物の摂取は控えるようにと、発表がありましたように原発周辺地域で出荷された牛乳はしばらくの間控えていたほうがより安全ではあるかと思います。

    >にゃらこさんへ
    飛散の危険性がなくなり、安定した冷却といった形での解決までは現在専門家等から様々な形で予想されていますが、その多くが数ヶ月から1年以上といったものです。それは原子炉内部の放射線が強く修復が容易ではないためです。
    事後処理に関しましては、チェルノブイリ原発事故と同じようにずっと飛散しないよう処理し続ける可能性が高いです。
    ですが、最悪の事態であるチェルノブイリ原発事故のような爆発に関しては、一応の冷却ができている現時点での爆発の可能性はまったくのゼロではないですが、かなり低くなったと言えると思いますので、仮に半径50キロ以内等の近い距離だと別ですが、原発から半径140キロとのことですので修復の経過次第ですが、もう少し飛散の危険性が少なくなれば安心して生活ができるようになるかと思います。

    >カイさんへ
    今後予想される大きな被害は食物や土壌の汚染からくる風評被害ですが、修復に時間がかかればかかるほど、周辺の汚染は進みます。
    さらに現在放出され続けている放射性物質セシウムは半減期が30年ということもあり、長期に渡り周辺の土壌汚染からくる環境の問題は消えないでしょう。
    実際どの程度経済に影響を与えるのかは予想は難しいですが、原発の問題が解決しない以上は大きな影響を与え続けることは確実かと思います。
    原発周辺の農業の方々、特に半径50kmなどの近い場所での農業はかなり厳しくなるのではないでしょうか。

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