美味しんぼ原作・雁屋 哲氏のブログ「真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。」

美味しんぼ原作・雁屋哲

美味しんぼは前回福島編を掲載し、「福島県では放射能の影響で鼻血が出るといった被曝に対する描写」があり大きな話題となりましたが、原作者である雁屋 哲氏がブログで「真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。」や、「福島編はまだ続く。鼻血ごときで騒いでる人たちは発狂するかもしれない」などと記載しており、まだまだ福島編の内容が続くことやさらに内容の濃い福島原発の取材結果を漫画にすることがブログに書かれ、大きな話題になっています。

現在ブログはアクセスが集中しており観覧することが困難な状況です。

前回の記事→美味しんぼ 福島県で鼻血が出ている人が多発と訴える

美味しんぼ原作・雁屋 哲氏のブログ内容

「美味しんぼ 福島の真実篇」、その22で、鼻血について書いたところ、色々なところで取り上げられてスピリッツ編集部に寄れば、「大騒ぎになっている」そうである。

私は鼻血について書く時に、当然ある程度の反発は折り込み済みだったが、ここまで騒ぎになるとは思わなかった。

で、ここで、私は批判している人たちに反論するべきなのだが、「美味しんぼ」福島篇は、まだ、その23,その24と続く。

その23、特にその24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない。

今まで私に好意的だった人も、背を向けるかも知れない。

私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。

真実には目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか。

「福島は安全」「福島は大丈夫」「福島の復興は前進している」

などと書けばみんな喜んだのかも知れない。

今度の「美味しんぼ」の副題は「福島の真実」である。

私は真実しか書けない。

自己欺瞞は私の一番嫌う物である。

きれい事、耳にあたりの良い言葉を読み、聞きたければ、他のメディアでいくらでも流されている。

今の日本の社会は「自分たちに不都合な真実を嫌い」「心地の良い嘘を求める」空気に包まれている。

「美味しんぼ」が気にいらなければ、そのような「心地の良い」話を読むことをおすすめする。

本格的な反論は、その24が、発行されてからにする。

続きはこちら

美味しんぼ原作・雁屋 哲氏の語る福島県の現状

漫画の内容、ブログの内容は取材に基づいた内容だそうで、原作者である雁屋 哲さんは信用できる情報だということで掲載されています。
ブログの内容からも自らが取材をして得た情報ということで確かな情報という自信がある書き方です。

そのブログに現在の日本を表す興味深い一文があります。

私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。

真実には目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか。

「福島は安全」「福島は大丈夫」「福島の復興は前進している」

などと書けばみんな喜んだのかも知れない。

今度の「美味しんぼ」の副題は「福島の真実」である。

私は真実しか書けない。

と書かれています。

福島県のネガティブな部分を報道せず、ポジティブな部分ばかり報道される日本には私も違和感を感じます。
たしかに日本を災害から復活させよう!元気にしよう!
という気持ちは凄くわかりますし、もちろんネガティブな記事を書いている人もその気持ちはかわらないと思います。
ですが、真実は真実として伝えなければ危機管理はできません。

放射能汚染された魚、福島の子供に甲状腺ガンが多発している現状など、それらをしっかりと伝えることは私達の放射能汚染に対する判断材料として必要なことだと感じています。
それを知った上で判断すればいいと思います。

ですが、それも報道されず、知ることもなくただ安全かどうかも知らずに何も自らが判断できない人が多い状況が災害直後からずっと続いています。
私は実際に自分で見たわけではありませんので、別に漫画に記載されていることが100%本当かどうかはわかりません。

ですが、取材結果ということもあり適当に報道されているような内容とは違い、信頼できる情報のひとつだと思っています。
取材をして得た情報、それを今の日本の空気の中で勇気を出して描いた雁屋 哲さん。

私は素晴らしいことだと思います。

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