北朝鮮が朝鮮戦争の再開を宣言。「11日以降休戦協定を白紙とする」

北朝鮮が朝鮮戦争の再開を宣言

北朝鮮が3月5日に朝鮮戦争を再開するといった内容の宣言をしました。

アメリカ軍と韓国軍の合同軍事演習に反発し、「今月11日以降、朝鮮戦争の休戦協定を白紙とする」と一方的に宣言。
さらに、再び核実験などに踏み切る構えを示す「追加の対抗措置を連続して取る」と警告しました。
これにより朝鮮半島は一気に緊張が高まることが予想されます。

ここで一度、休戦状態中の朝鮮戦争についてどういったものだったかについて書いてみます。

大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮戦争について

朝鮮戦争は、1950年6月25日 – 1953年7月27日(休戦)に北朝鮮が朝鮮半島の国境を超えて侵入してきたことが発端となり開戦されました。

韓国と北朝鮮だけでなく、様々な諸外国が参戦しています。

朝鮮戦争の参戦国

韓国側
アメリカ合衆国軍を中心に、イギリスやフィリピン、オーストラリア、ベルギーやタイ王国などの国連加盟国で構成された国連軍(正式には「国連派遣軍」)が参戦

北朝鮮側
中国人民義勇軍(中国人民解放軍)とソ連(武器調達や訓練などの形で支援)

とソ連とアメリカの代理戦争のような形になりました。

というのももともと朝鮮半島は北緯38度線を堺に北はソ連が占領中で南はアメリカ軍が占領していました。
その対立を背景に建国されたのが北朝鮮と韓国です。
そのためこのようにアメリカ対ソ連の代理戦争のようになってしまったのです。

朝鮮戦争の休戦までの経緯

朝鮮戦争の休戦までの簡単な経緯を記載します。

  • 1950年6月25日午前4時(韓国時間)に、北緯38度線にて北朝鮮軍が奇襲攻撃
  • 6月28日ソウルでの韓国軍の敗退
  • 6月27日に結成された国連軍が、9月28日にソウルを奪還、10月9日の北朝鮮への進撃、10月20日には平壌を制圧
  • ジェット機による空中戦で優位にたった北朝鮮と中国の軍は12月5日に平壌を奪回、1951年1月4日にはソウルを再度奪回した。
  • 1月6日、韓国軍・民兵は北朝鮮に協力したなどとして江華島住民を虐殺した*江華良民虐殺事件が発生
  • 壊滅状態に追い込まれた国連軍は国民防衛軍事件などの横領事件によって食糧が不足して9万名の韓国兵が命を落とした。2月9日には韓国陸軍第11師団によって*居昌良民虐殺事件が発生。
  • アメリカやイギリス製の最新兵器の調達が進んだ国連軍は、ようやく態勢を立て直して反撃を開始し3月14日にはソウルを再奪回したものの、戦況は38度線付近で膠着状態となる
  • 1953年7月27日に休戦協定

*江華良民虐殺事件
韓国政府が江華島で北朝鮮統治時代に北朝鮮に協力したなどとして島民212人から1,300人の非武装の島民を虐殺した事件

*居昌良民虐殺事件
大韓民国慶尚南道居昌郡にある智異山で韓国軍が共産匪賊のパルチザンを殲滅するためとして、大人(15歳以上)334人と子供(15歳未満)385人からなる無実の市民を虐殺した事件

朝鮮戦争の犠牲者

アメリカ国防総省の発表では、
アメリカ軍は戦死者3万3686人、戦闘以外での死者は2830人、戦闘中行方不明は8176人。
推定によれば中国人民志願軍は10万から150万人(多くの推計では約40万人)、人民解放軍は21万4000から52万人(多くの推計では50万人の死者)をそれぞれ出している。
また約24万5000から41万5000人にのぼる韓国側一般市民の犠牲、戦争中の市民の犠牲は150万から300万(多くの推計では約200万)と見積もられている。

中華人民共和国側の公式情報によれば、
中国人民志願軍は戦死者11万4000人、戦闘以外での死者は3万4000人、負傷者34万人、行方不明者7600人、捕虜2万1400人。
これらの捕虜のうち約1万4000人が中華民国へ亡命し、残りの7110人は本国へ送還された。
また中華人民共和国側によれば、北朝鮮は29万人の犠牲を出し、9万人がとらえられ、「非常に多く」の市民の犠牲を出したとされる。
これに対して、中華人民共和国と北朝鮮は約39万のアメリカ軍兵士、66万の韓国軍兵士、2万9000の国連軍兵士を戦場から「抹消」したと推定している

日本と韓国、北朝鮮でそれぞれ違う朝鮮戦争の呼び名

・日本
朝鮮戦争もしくは朝鮮動乱(ちょうせんどうらん)

・韓国
韓国戦争や韓国動乱あるいは開戦日にちなみ6・25(ユギオ)

・北朝鮮
祖国解放戦争

と呼ばれています。

朝鮮戦争がもし再開戦されてしまったら

朝鮮戦争を振り返ってみると、北朝鮮と韓国だけでなく、多くの諸外国が参戦していることがわかり、その戦争の規模も小さくないことがわかります。
もし今もう一度朝鮮戦争が始まってしまった場合、同じように諸外国の参戦は決定的でしょう。

事実、今回の声明の発端もアメリカ軍と韓国軍の合同軍事演習が発端でした。
これまでもアメリカは何度も北朝鮮側を牽制する発言をしています。
そしてアメリカ軍の基地は沖縄にもありますので、日本への影響も気がかりです。

今回の声明がただの牽制するための発言だといいのですが。

北朝鮮が朝鮮戦争の再開を宣言した声明についての情報元

NHKニュース:北朝鮮 「休戦協定を白紙とする」より

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