北朝鮮からミサイルが飛んできた場合の対処法と避難場所について詳しく解説します。
首相官邸は本日24日、メールマガジンで北朝鮮からミサイルが飛んできた場合の「身を守るためにとるべき行動」について情報を発信するほど情勢は緊迫しておりますので必ず対処法と最適な避難場所については知っておきましょう。
ミサイルは発射後10分で沖縄上空に到達するほどの速度で飛来し、甚大な被害をもたらすことが予想されます(北朝鮮の核ミサイルがもし東京に落ちた場合の被害範囲はこちら)。
もし万が一の場合、すぐに最適な行動ができるかどうかで助かるかどうかに非常に大きくかかわってきます。
北朝鮮からミサイルが飛んだ瞬間に発令されるJアラートが合図
まず、ミサイルが飛んだ場合、屋外スピーカーやそれぞれのスマホなどに全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達が行われますので、これが合図です。
この警報が鳴った場合はすぐに下記のとおりに行動するようにしましょう。
北朝鮮からのミサイルが飛んできた場合の対処法、避難場所
まず、Jアラートが鳴った瞬間はどの地点に着弾するかの情報は入らない可能性が高く、発射したという情報だけ伝達されます。
続報で着弾地点が伝達されますが、着弾まで数分ですので着弾地点の人はおそらく続報が入る前に行動していないと助かる可能性は低くなります。
平成28年2月7日に北朝鮮西岸の東倉里(トンチャンリ)付近から発射された弾道ミサイルは、約10分後に、発射場所から約1,600km離れた沖縄県先島諸島上空を通過していることから単純計算ですが、東京(北朝鮮から約1200km)だと7分30秒、大阪(北朝鮮から約950km)だと約6分で到達することになります。
※ミサイルの性能や種類によって変わってきますのであくまで目安です。
屋外にいる場合の避難場所
近くのできるだけ頑丈な建物や地下街などに避難しましょう。
近くに建物がない場合は物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守りましょう。
車に乗っている場合は、車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがありますので車を止めて頑丈な建物や地下街などに避難してください。周囲に避難できる頑丈な建物や地下街などがない場合、車から離れて地面に伏せ、頭部を守ってください。
高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機してください。
室内にいる場合
爆風で窓ガラスが割れる可能性があるためできるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動しましょう。
近くにミサイルが落下した場合
ミサイルの種類にもよりますが、化学兵器が搭載されていた場合、空気を吸ったり触れたりすると被害が及ぶ場合がありますので、
屋外にいてミサイルが近くに落ちたと考えられる場合は必ず口と鼻をハンカチで覆い、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内または風上へ避難しましょう。
屋内にいる場合は、換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉しましょう。
北朝鮮からのミサイルで予想される被害範囲
詳しくはこちら→北朝鮮の核ミサイルがもし東京に落ちた場合の被害範囲
上記ページで詳しく解説していますが、核ミサイルの場合爆心地6km以内だとすぐに行動したとしてもほぼ助からないことが予想されます。
それでも一番安全だと思われるのは地下ですのでJアラートが鳴った場合に近くに地下鉄等があればすぐにかけこむのが一番最適だと思われます。
ただ、パニックが予想されますので駆け込む際は階段や人の流れ等に気を付けてください。
Jアラートが鳴った時点ではミサイルの種類も着弾地点もわかりませんので、できるだけ迅速に当ページに記載の通りに行動しましょう。
北朝鮮からミサイルが飛んでくる可能性について
アメリカと北朝鮮の緊張が続く中で、21日には北朝鮮は「われわれの首脳部を狙う敵対勢力は、南が灰となり、日本列島が沈没し、アメリカ本土に核が降り注いだとしても、後悔してはならない」と威嚇するほど過激な声明も出てきており、首相官邸は24日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を警戒し、国民に「身を守るためとるべき行動」を確認するよう注意喚起のメールマガジンも送信されていることからミサイルが飛んでくる可能性はゼロではないといえます。
北朝鮮もアメリカも引くに引けない状態まで情勢は緊迫してきておりますので、ミサイルが飛んでくるというのは今の平和な日本にはなかなか現実味のないことですが、今後の出方次第では現実になる可能性も出てきている状態です。