日本マクドナルド・原田社長 その1

日本マクドナルド社長のインタビューを3回に分けて紹介します。

■どんなに忙しくても、1日2時間の空白時間

時間管理は手帳の使い方よりも、無駄な予定を入れないことにつきますね。

とくに、当社は午後6時以降の残業は禁止。社長も例外ではないので、余計なことをやっている暇はありません。たとえば、何の準備もできていないのにとりあえず集まることが目的となっている定例ミーティングや、すでに決まっていることを確認するような会議。こういう予定は絶対に入れないようにしています。

ただし、秘書には、ミーティングの申し入れがあったらそれがどんな内容でも、またスケジュールの空き状況にかかわらず、「検討して1日以内に返事をします」と伝えるよう指示を出しています。

なぜなら、そのミーティングの重要度やプライオリティーの判断は、私にしかできないからです。

基本的には会社の売り上げやコミュニケーション、それから人材育成に関するものは優先順位を高く設定していますが、なかにはエレベーターのなかの立ち話ですんでしまうものもあれば、別の人間に任せても問題ないものもあるので、テーマで機械的に優先順位をつけることはできないのです。

それから、メールに時間をとられないように、返事はほとんど「了解」「OK」のひと言ですませます。逆に、社員が私にメールするときは、私が知らなければならないことだけを一行にまとめて書くというルールになっています。

こうして、無駄は排除しますが、どんなに忙しくても必ず1日2時間の空白時間をつくります。

経営者としての判断を誤らないためには、ひとりになって仕事の中身を一つひとつ検証したり、整理したりする時間が不可欠だからです。といっても、社長室でじっと目をつぶって思索に耽るようなことはあまりなく、たいていは会社のなかをぶらぶら歩いたり、店舗でコーヒーを飲んだりしながら、いろいろなことに想いを巡らしています。

浮かんだアイデアは、覚えるのでメモ帳は要りません。書くと安心して忘れてしまうでしょう。それだと、メモ帳を失くしたらそれで終わりではないですか。だったら気合を入れて記憶したほうがよっぽど安心できます。たとえど忘れしても、意味のあるアイデアなら、いざというときには必ず思い出せるものです。

また常にブラックベリーを携帯していますが、これはメールの送受信専用で、手帳としては使っていませんし、使う予定もいまのところありません。そもそも私は手帳を持ち歩く習慣がないのです。スケジュールは秘書が手書きでつくったものを、朝と夕に必要なところだけコピーしてもらって確認しています。

残業は午後6時以降禁止

これについては私も凄く賛成いたします。
会社にずっといてずっと限界まで作業して、業績が上がるでしょうか?

現社会ではどれだけ効率よく作業するかが問われています。
仕事なんてできて当たり前なのです。
残業をすることで一日一日のメリハリが薄れていないでしょうか?
高い残業代を払う価値はあるでしょうか?(現社会ではほとんど残業代は支払われておりませんが。。。)

まず午後6時までに作業が終わらない効率の悪い儲からない仕事を疑問に思うべきです。
午後6時までに終わらない能力の低さ、集中力に低さを疑問に思うべきです。
残業をして、寝不足で仕事をすることで悪循環を生んでる事実を知るべきです。

どんなに忙しくても必ず1日2時間の空白時間をつくります。

これについても上記と似たようなことですが、
いっぱいいっぱいで作業していて、新しいアイデアが生まれるのか?
いっぱいいっぱいで仕事をして集中できるのか?

ということです。

人間集中力はそれほど長くもちません。
集中力のないときにいくら考えても、いくら仕事をしても、本気の本気で仕事をした5分の1程度の成果しか得られません。

それをわからず、メリハリもつけず、働き続けることは結果的にダメな結果になることが多いです。

仕事のことを本気で成功させたいとおもっているなら、常にアイデアが浮かんでくるチャンスはあるはずです。
それがたとえ休憩をしていたとしても。

休憩することで思いをめぐらせる機会を作りましょう。

今日の一言
「働くこと以上に休憩することが大事である」