【福島原発】放射能汚染範囲は?地図と対策

現在の福島原発による放射能汚染での避難範囲は20kmから30kmに拡大されました。
ですが、アメリカやフランス大使館は80kmを避難範囲と指示しています。

本当に避難範囲は30kmで大丈夫なのかどうかについて新しい情報とともに改めて検証してみます。

原子力安全委員会が発表、放射能汚染は退避圏外も100ミリシーベルト以上

23日に「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」と呼ばれるシステムで、放射能汚染の範囲を測定しました。
その結果、ある地域においては30キロ圏外でも屋外で午前6時から18時間活動した場合の被爆量は100ミリシーベルト以上になることが判明しました。
実際の記事はこちら→原子力安全委が試算公表

放射能汚染範囲の地図

100ミリシーベルトというとかなりの被爆量です。
ただちに健康の被害はないが、将来的には健康の被害がある可能性が高まる数値です。
どの程度被曝すればどのような症状が出るかはこちらに記載しています→被爆量(シーベルト単位)別の症状・被害

30km圏外ということは当然ですが屋内退避圏外ということです。
屋外活動されてらっしゃる方もいらっしゃると思います。
この測定はヨウ素が大量に放出された時期での放出量での算出のようですが、このようなレベルの被曝が実際に何日か続いていたということです。

この結果から風向き次第では、やはり退避圏外も注意しなければならないほどの被爆量になるということです。

放射能汚染対策について

風向き次第で退避圏外でも危険性があることが実際に証明された以上、これまで以上に特に風向きには注意が必要です。
50km以内の方々は外出時のマスクは必須。周辺住民の方々は雨の日には外出する予定があっても屋内退避していたほうがいいかもしれません。
放射能汚染対策についての過去記事はこちら→被曝しないための予防・対策

福島原発の放射能汚染の退避範囲30kmは必ずしも正確ではない

上記のことから現在の放射能汚染の退避範囲圏外であっても必ずしも安全ではないとのことが判明しました。

政府の退避範囲はただちに健康に被害が出ることがない範囲であって、将来的に健康に被害が出る範囲は考慮していないのではないでしょうか。
100ミリシーベルトを被曝すると、将来ガンになる可能性が0.5%ほど上がると「東大放射能医療チーム」がツイッターで発言していました。
この0.5%という数字、みなさんは

「たったそれだけの被害なのか」と考えますか?

それとも「そんなにも危険なのか」

と考えますでしょうか。
これに対する考え方は人それぞれあると思います。
ですがやはり子供や大切な人を持つ方々は必ず0.5%のガンの発生率上昇という数値に不安や恐怖を感じると思います。

また、半減期が長い放射性物質セシウムの情報で、ソフトバンクの孫正義さんがツイッターでこのようなことをつぶやいておられました。

「福島県飯舘村は、わずか2週間でセシウム137を326万ベクレル/平方m検出。風の方向で40km程度は既に危険区域。現時点で50kmは、避難命令必須。いずれ更に拡大の可能性あり。 」

やはりセシウムでの土壌汚染等も今後問題になってくるかと思われます。

以上のことから私自身はやはりアメリカやフランス大使館と同じ80km以上の退避をしたほうがいいと考えます。

余談になりますが、今回の原発事故に関して私が思ったことは、
私たちは普段からたばこ等でもガンの発生率は上がります。私はタバコを吸わないですが、副流煙で幾分が摂取しています。
ですが、今回の原発事故での被曝による発ガン率の上昇という数値とたばこでの発がん性はなぜか同じに感じません。
具体的にはまったく同じものではないですが、健康を害するという点では似てるのに。
今回の福島原発事故の放射能汚染で学んだことは自分や大切な人の健康の大切さです。
少しでも家族や大切な人が安全であるように避難や対策をする。
普段の生活でももっとこのことを頭に入れて行動するべきだと感じました。

長期化しております福島原発事故ですが、これ以上放射能汚染が広がることなく、事態が解決へ前進していくことを願っております。

4 thoughts on “【福島原発】放射能汚染範囲は?地図と対策

  1. こんばんは。ずっと連載を読んできました。
    当初17日頃の記事では、250kmの避難が一つの指標とされていたので、300kmほど避難している者です。
    それから二週間たちますが、まだ250km以上の避難が必要でしょうか?
    新しい情報を考慮した場合の管理人様の考えを教えてください。

  2. >なかさんへ
    現時点では風向き次第で避難範囲以上のエリアでの被曝量が一日屋外活動をした場合100msvとありますが、それは周辺50km程度までの範囲です。
    おそらく250km離れると放射能物質の飛散濃度はかなり少なくなっていると思われますし、現時点で気になるレベルの汚染は水道水以外は確認されておりませんので、水道水の汚染や雨に多少気を使えば問題ないと思われます。
    現時点ではまだ、安定した冷却ができておりませんので避難していたほうがいいのではないかと思います。

  3. 詳しい情報をありがとうございます。とても参考になります。思ってもいなかった今回の災害ですが一分一秒でもはやく解決の目途がたってくれればと毎日祈るような思いです。今後もなにかありましたらぜひお聞かせください(東京在住)

  4. >Hibariさんへ
    ありがとうございます。
    今後も何か情報がありましたらすぐに更新していきます。

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