反原発で知られるスタジオジブリの屋上に「原発ぬきの電気で映画をつくりたい」と書かれた反原発の横断幕が設置されました。
日本全国で反原発の活動が活発になる中、スタジオジブリの積極的な行動が大きな話題を呼んでいます。
宮崎駿が原発はプロメテウスの火と発言
7月公開予定の最新作「コクリコ坂から」で企画と脚本を手掛ける宮崎駿氏は、東日本大震災後の3月28日に開かれた記者会見で東電原発事故に触れ「考えなければならないのは、プロメテウスの火をどうしたらコントロールできるか。私はこの地を一歩も退かないと決めています」と発言しました。
プロメテウスの火とは?
プロメテウスとはギリシャ神話に登場する神で、下記のような言い伝えがあります。
プロメテウスは、神々の姿に似せて創造された人類に、「火」を伝えようとしました、ですが、
全能の神ゼウスは
「もし人間に火を持たせたら、人間は我ら神と同じように強力な存在となる。」
「彼らは無知である。無知というのは事の善悪が判断できないということだ。人間は、誰かが不幸だと思わせない限り、ずっと幸福なのだ。なぜなら、何が不幸で何が幸福かを知らないからだ」
としてそれを拒みました、
ですがプロメテウスは、人間に火を教えてしまします。
その行いに怒ったゼウスは、権力の神クラトスと暴力の神ビアーに命じてプロメーテウスをカウカソス山の山頂に張り付けにさせ、生きながらにして毎日肝臓をハゲタカについばまれる責め苦を強いられました。
プロメーテウスは不死であるため一生の苦痛を味わうことになります。。
この物語の火と現代の原発を比べて「人間の手におえない制御不可能なもの」との意味で宮崎駿監督は述べました。