福島第1原発2号機温度80度に上昇

福島原発2号機、圧力容器の温度が82度まで上昇しました。

保安規定の運転制限基準は、「冷温停止状態」基準の100度から、温度計の誤差などを考慮した余裕をみて、80度とされておりますので、運転制限基準を超えてしまっております。
さきほど東電より会見がありましたのでその内容と現状を掲載いたします。

2号機の温度上昇について

2号機の圧力容器の温度は2月に入ってから徐々に上昇し、注水量を増やしたり、再臨界を防ぐためのホウ酸を投入したりと温度を下げるための対策をしてきましたが、一時期は温度が下がったものの再度上昇し、本日12日に冷温停止宣言以来の最高値82度まで上昇しました。

内部の状況は依然として確かめることが不可能の状態が続いておりますので、原因は不明の状態が続いております。
考えられる原因としては、燃料は常に化学反応し発熱し続ける状態なので冷やし続けなければなりませんが、その化学反応が大きくなってきて冷却水を注入して冷やしてますが、それよりも温度上昇が単純に高くなってきてしまっている状態と考えられます。

再臨界というのはこの温度上昇の化学反応が連鎖的に起こってしまうものです。

また、これが続くと放射性物質が水蒸気などと共に拡散するという懸念があり、さらに原発周辺の汚染が増えるだけでなく、作業などにも影響が出てきます。

2号機の温度上昇についての東電の会見

「周辺温度と格納容器内温度は全体的に冷却が続いている 冷温停止状態は引き続き維持できていると判断」

「圧力容器底部の温度計は複数あり、その中の1つの温度が上昇しているが、他は注水量を増やすと低下傾向にある」

「注水している位置と温度が上昇している位置が圧力容器壁挟んで反対側になるので、そこが80度超えているというのは物理的に難しい。今回の温度上昇は実際の温度が上がっていると言うよりも当該温度計の支持不良の可能性高いということで調査進めたい」

などのコメントがありましたが、
まとめると、温度上昇は温度計が故障している可能性が高いと思っているが、温度上昇の対応をしながら、今後の動きを見て実際に故障かどうかを判断しながら冷却を続ける。

という発表でした。

本当に温度計の故障であればいいですが。今後の経過・発表待ちという会見でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です