【ボクシング裁判】亀田兄弟、JBC職員に勝訴、北村晴男弁護士「虚偽事実(どう喝や暴行)の公表、許されない」

亀田三兄弟

亀田兄弟がJBC(日本ボクシングコミッション)職員に換金や暴行を加えたと嘘の事実を公表されたとした裁判の判決が9月30日、東京地裁でありました。

裁判長は「(両選手らが)強要、監禁、どうかつ及び暴行というべき違法行為に及んだとの事実は認められない」としてJBC職員の訴えを退け、亀田選手側が求めた慰謝料のうち320万円を認める判決を下し、亀田兄弟の勝訴という結果でした。

この結果から権力者の【嘘を本当にする力の怖さ】を凄く感じ、記事にすることにしました。

亀田三兄弟、JBC職員の裁判の内容

今回の裁判の内容は、2013年9月3日に行われた亀田大毅選手のIBFスーパーフライ級世界タイトルマッチの直前に、試合で使用するグローブを巡る話し合いの中で日本のプロボクシングを統括するJBC(日本ボクシングコミッション)の職員が、亀田興毅・和毅両選手らに監禁・恫喝されたとして、両選手らを訴え、逆に亀田選手側も「名誉を傷つけられた」として職員に慰謝料を求める裁判でした。

裁判の決め手は撮影されていたビデオの存在

今回の裁判の決め手は亀田選手側の撮影したビデオでした。
当時の状況を撮影したビデオで、裁判長は、このビデオをもとに、亀田選手側が「終始敬語を用いて発言しており、大声を出したり凄んでみせるなどの言動はない」などとして、違法行為はなかったと認定されました。

亀田選手たちの代理人をつとめる北村晴男弁護士は会見し、勝訴判決の内容を報告。
「虚偽の事実を公表して、2人のプロボクサーを社会的に抹殺しようとする行為は、到底許されない」「亀田選手らは、今回の事件で、莫大な経済的損害を被っている」と語りました

嘘が本当になりかねなかった情報操作の怖さ

この裁判には限らないことですが、今回両方共に裁判を起こしており、JBC職員側は監禁、暴行されたとして提訴、亀田選手側はそのような事実がなく、名誉毀損されたという提訴ですが、結果的に亀田選手側の勝訴になったわけですが、

これが撮影されたビデオがなかった場合、どうなっていたでしょうか?

今回JBC職員は知人のジャーナリストに虚偽の情報提供をし、個人のブログに記事を書かせたということですが、今回の裁判の結果からはそもそも監禁や暴行の事実もないのに裁判を起こし、偽の情報を知人ジャーナリストに書かせたということになります。

逆に撮影されたビデオもなくJBC職員側が勝訴になってしまっていた場合、当たり前ですが亀田選手側が嘘ということになってしまいます。

これは裁判で決定してしまうと覆らない事実として世の中に広まります。
これは凄く恐ろしいことだと思えませんでしょうか?

今回撮影された映像があったから嘘が本当になりませんでしたが、一歩間違えば嘘が世の中に真実として広まってしまった可能性があります。もちろん裁判ですので、正当な裁判で本当の真実のみをきちんと判断してもらえるのが理想ですが、中には間違った判決になってしまった事例もあるかと思います。

世の中にはいろんな情報が錯誤していますが、どれが真実でどれが嘘なのか。
今回のニュースは情報の信頼性についてとても考えさせられるニュースでした。

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