今年1月に脳腫瘍の末期がん宣告を受けたブリトニー・メイナード(Brittany Maynard)さんは尊厳死(安楽死)を選択し、11/1に亡くなりました。
すでに尊厳死(安楽死)を予告する動画をインターネット上で公開していましたが、数百万人のユーザーに閲覧され大きな話題を呼んでいました。
尊厳死(安楽死)が選択できる国は限られた数しか存在しません、私達が住む日本では禁止されています。
ですが、近年の高齢化社会や、メイナードさんのように苦しむことがわかっている末期がん患者の立場を考えてみるととても考えさせられる内容でした。
今年1月にガンが発覚してから尊厳死(安楽死)が選択するまでの彼女を、これまでの彼女ブリトニー・メイナードさんが死の直前に残した最後の言葉と共に紹介させていただきます。
ブリトニー・メイナードさんの尊厳死(安楽死)を予告する動画
ブリトニー・メイナードさんの尊厳死(安楽死)までの経緯
メイナードさんは結婚直後、激しい頭痛に襲われるようになりました。
そして今年1月に余命6か月の宣告を受け、侵攻性の脳腫瘍であることを告げられ、またそれは大きな苦痛を伴う死になると告げられました。
メイナードさんは当時、夫のダン・ディアス(Dan Diaz)さんとの間に子供を作ろうと考えていた矢先の出来事で、それも病気のため断念。
その後夫妻は、当時住んでいたカリフォルニア(California)州から、米国内で「尊厳死」が認められている数少ない州の一つであるオレゴン(Oregon)州に移り住みました。
これによってメイナードさんは、自宅の寝室で家族に見守られながら自らの命を絶つのに必要な薬剤を、医師から処方されることが可能になりました。
メイナードさんは動画で、人生の幕を閉じる日は、夫の誕生日の10月26日と自身の誕生日の11月19日の間になる予定と語りました。
ですが、一番最新の動画では、「私はまだ十分に気分がいいし、十分な楽しみもあり、家族や友人たちと笑いあっているので、今すぐというのは正しいタイミングではないみたい」
「でも、だんだん体調が悪化していると感じるので、いつかはその日が来ます。体調悪化は毎週起きています」
と延期を考えていたようでした。
ですが、2014/11/1に最初に予告していた通りの日程で尊厳死(安楽死)を選択し、自宅で家族に見守られながらお亡くなりになりました。
ブリトニー・メイナードさんの最後の言葉
「さようなら、親愛なる全ての友人たちと愛する家族のみんな。
今日、私は尊厳死を選びます。
この恐ろしい末期の脳腫瘍は、私からたくさんのものを奪っていきました。
このままでは、さらに多くのものが奪われてしまったことでしょう」
「この世界は美しい場所です。旅は、私にとって最も偉大な教師でした。
最も偉大な支援者は、近しい友人や仲間たちです。こうしてメッセージを書く間にも、 私のベッドのそばで応援してくれています。
さようなら、世界。
良いエネルギーを広めてください。
次へつなげましょう」
メイナードさんの尊厳死に対する見解
みなさんこのニュースを見てどのような思いを抱きましたか?
いつかかならず来るとわかった痛みや苦しみの恐怖は計り知れないと思います。
そこから逃げ出したくなったり、元気な間にお別れをしたいと考えてることはごく自然なことかもしれません。
いろいろな意見がある中で、否定的な意見も多いですが、私はただ本人の希望する形で最後を終えられたことはメイナードさん本人にとって幸せなことだったように思います。